グーグル、ネット百科事典のテスト運用を開始


グーグル、ネット百科事典のテスト運用を開始


米インターネット検索大手グーグル(Google)は14日、ユーザーが
執筆してインターネット上で知識を共有するネット百科事典サービ
スのテスト運用を開始したと発表した。世界有数の閲覧件数を誇る
「ウィキペディア(Wikipedia)」に対抗する。

「knol(ノール、unit of knowledgeの意)」と呼ばれるこの
サービスは、現在特定の執筆者を招待し、テスト運用されている。

同社の開発部門責任者のウディ・マンバー(Udi Manber)氏は
「われわれの目標は、特定の分野に精通した人に信頼できる記事を
書くことを促すことだ。有益な知識を持ち、それを共有したいと
考えている人は数百万人いて、それにより恩恵を受ける人は数十億
人いる」と語る。

ウィキペディアが、正確な情報を持った人が間違いを訂正するとの
信頼の下、誰でも記事の加筆・修正を可能としている一方、グーグル
は独自の記事を書く執筆者を募り、執筆者の写真も掲載する。


マンバー氏は「執筆者が明らかな方が確実にウェブの内容が使いや
すくなるだろう。本もニュース記事も科学記事も執筆者が明記して
あるのに、なぜかウェブは執筆者の名前を明らかにするという強い
基準がないまま発展してきた」と指摘する。

■1つのトピックに複数のページ

ノールはあらゆる分野をカバーすることが目標だが、グーグル自体
は編集や承認にはかかわらず、編集権は執筆者に委ねられる。 

ウィキペディアが1つのトピックを1つのページに統合している一方、
ノールでは1つのトピックについて複数のページが競合することもあ
り、ユーザーは記事の評価もできるという。

また、執筆者は各自の記事に広告を付け、収入の一部を得ることも
可能だという。グーグルは世界で最も利用されている検索エンジン
で、オンライン広告による収入の獲得には定評がある。ウィキペデ
ィアのユーザーを引き寄せることで、
新たな広告収入が入ることになる。

世論調査機関、ピュー・インターネット・アンド・アメリカン・
ライフ・プロジェクト(Pew Internet and American Life Project)
が今年発表したところによると、米国のインターネットユーザーの
3分の1以上がウィキペディアを参照しているという。


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