ミャンマー反軍政デモ
英国外相アウンサンスーチーさんが同国の「正当な」指導者になる
ことを望むと明言英国のデービッド・ミリバンド(David Miliband)
外相は25日、反軍政デモが拡大するミャンマーについて、
民主化リーダーで自宅軟禁下にあるアウンサンスーチー
(Aung San Suu Kyi)さんが同国の「正当な」指導者になることを
望むと明言した。
軍政側の「法的措置を講じる」との警告にもかかわらず、同国では
僧侶が主導するデモが10万人規模に拡大、軍政に対する圧力が
増大している。
米国のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は
ミャンマーに対し、経済制裁とビザの発給制限を内容とする
制裁強化策を発表した。
英外務省報道官は、米国のミャンマーに対する経済制裁とビザの
発給制限を内容とする制裁強化策を発表したことを受け、これを
歓迎するコメントを発表。
ミリバンド外相は「ミャンマー情勢は緊迫しており、われわれは
正しい方向に進むよう後押しする必要がある」と述べた上で、
国際部隊の派遣については「時期尚早」と強調した。
さらに、22日にデモ隊がスーチーさんの自宅前で祈りをささげた際、
スーチーさんの「無事で元気」な姿を見られたことは「すばらしい」
と語った。
「スーチーさんが自由で民主的なビルマの、選挙で選ばれた指導者
として正当な地位に就く日が来れば、今の百倍良くなるだろう」と
ミャンマーの旧国名を使って付け加えた。
インドと英国で教育を受けたスーチーさんは、ミャンマーでは
「The Lady」の名で知られている。1990年の総選挙でスーチーさん
が書記長を務める国民民主連盟
(National League for Democracy、NLD)が圧勝して以来、
暴力に頼らない政変の象徴として国際的に認識されるようになった。
政権側はこの選挙結果を拒否し、スーチーさんは自宅軟禁下
に置かれた。
欧州連合、武力不使用を要請
欧州連合(European Union、EU)は25日、
ミャンマーの軍事政権に対し、僧侶主導で行われている反軍政デモ
の鎮圧に武力を使用しないよう要請した。一方、英国はEU各国に
ミャンマーの軍事政権に対して強い態度で臨むことを求めた。
ニューヨーク(New York)で会合を開いたEU各国の外相は
ブリュッセル(Brussels)で発表された声明の中で「EUは
ミャンマーの人々との連帯を表明し、平和的にデモを行っている
僧侶をはじめとした勇敢な人々を称賛する」とし、同時に、
ミャンマー政府に対し平和的なデモを尊重し、デモ鎮圧に武力を
用いないよう要請した。
声明では、現在の状況を「ミャンマーに存在する幅広い問題に取り組む新たな機会」と表現し、軍事政権に対しミャンマー国民を1つにまとめるため、国民的和解と交渉を誠実に進めていくことを求めた。
ミャンマーでは25日も10万人規模の僧侶主導の街頭デモが行われ
るなど、同国軍事政権にとっては過去20年間で最も厳しい状況にな
っている。
26日から夜間外出禁止令を発令
反軍政デモが続くミャンマーで25日、軍事政権が最大都市ヤンゴン
(Yangon)と第2の都市マンダレー(Mandalay)に26日から
夜間外出禁止令を発令すると発表し、ヤンゴン全体を
「立ち入り制限」地域とすることを宣言した。
目撃者によると、発表は25日午後8時45分
(日本時間同日午後11時15分)に市内を走行中のトラックの荷台
に乗せられたスピーカーから放送され、実際に施行されるのは
翌26日からだという。
今回の夜間外出禁止令では、午後9時から午前5時までの外出が
禁止され、ヤンゴンと周辺地域が「立ち入り制限地区」に指定
される。この用語は通常、軍事基地や紛争地域を対象として適用
されるもの。実施期間は60日間になるという。
発表によると、夜間外出禁止令は反軍政デモへの対応として発令
され、5人以上の集会の禁止を命じる内容だという。
ミャンマーでは法律により5人以上の集会は長らく禁止されてい
たが、反軍政デモが拡大して以来、この法律は無視された状態に
なっている。
国連事務総長ミャンマーの軍事政権に対し自制を求める
国連(United Nation、UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)
事務総長は25日、第62回国連総会(UN General Assembly)で演説し、
民主化を求める反政府デモが拡大中のミャンマーの軍事政権に対し
自制を求めた。
潘事務総長は「ミャンマー当局に対し再度自制を求めるとともに、
ミャンマーの人々が訴えている問題について国民的和解を促進する
ために、直ちに関係諸組織と対話を行うことを求める」と語った。
また、ミャンマーにイブラヒム・ガンバリ(Ibrahim Gambari)
国連事務総長特別顧問を「早急に」再派遣すると発表。
ガンバリ特別顧問はミャンマー政府に対し、民主化運動の指導者
アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏を含む、
拘束中の政治犯の釈放を求めるものと見られている。
ミャンマーでは、軍事政権による取り締まり強化の警告にも
かかわらず、仏教僧らが10万人規模の市民を主導して各地
でデモを展開。当局は最大都市のヤンゴン(Yangon)
に数百人の兵士や機動隊員を配置している
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